ガイアハウスプロジェクトとは? 空き家問題-外国人住居問題の解決
「特定技能外国人を受け入れたいが、過疎地域で寮として借り上げできる貸し物件が会社近くにない」という企業様のお悩みを解決するため、ガイアハウスプロジェクトを始動しました。
空き家を外国人が住める寮としてリフォームし、貸し出しするサービスです。
近年話題になっている「空き家問題」を解決できるだけでなく、お年寄りが多い地域に外国人の方が住むことで、地域の活性化になります。また、就労外国人は20代~30代の若者が多く、災害などの非常時には貴重な若者の戦力として活躍してもらえるというメリットがあります。
「外国人の寮として借り上げられる賃貸物件が見つからない」という問題も急増しています。
大家さんが、「外国人入居お断り」を提示している物件は、法人契約もできない、という案件が増えています。そこで、空き家を再生して外国人の寮にするというアイデアが生まれました。
2021年11月 ガイアハウス1号購入ー空き家から外国人寮になるまでの流れ
2021年11月に、愛知県のとある地域に一軒家の空き家を購入しました。
企業様の工場がある地域は、そもそも賃貸物件が少なく、工場の人手は会社まで送迎してくれる派遣会社に頼っていました。しかし、特定技能外国人を受け入れるとなると毎日の送迎は難しいため、ガイアハウスが必要になりました。
今回の空き家は、築50年、空き家になって1年の物件です。
仲介業者さんや司法書士にご協力いただき、購入の手続きを進めました。
水道・ガス・電気を通す工事、各部屋にエアコンの設置、壁や床の張替など、寮として使える環境を整えるためのリフォームを、2カ月ほどかけて行いました。
1軒家はもともと世帯で暮らすために建てられていますが、就労外国人が住むには、それぞれのプライベートを守るための個室と環境が必要です。「シェアハウス」としてきちんと機能するように、打ち合わせを重ねてリフォームを行いました。
また、雑草が生え放題だったお庭の手入れなど、ボランティアの方にも手伝っていただき、少しずつ整えていきました。
キッチンのダイニングやラックなど、家具家電の寄付をいただき、空き家に設置しました。
また、心優しいご近所の方からも、椅子やゴミ箱の寄付をいただきました。
就労外国人が無事に入居してから、一緒に地域の方々に挨拶をして回りました。また、町内会の会長さんにも挨拶をし、しっかりと町内会費を納め、地域の一員として迎えていただけるよう、ガイアからサポートしました。
空き家を外国人寮にするメリット
就労外国人が住みやすい家の特徴として、プライベート空間がある、キッチンや洗面所が広くて共有しやすい、夜勤・日勤とシフトが違う人が同居していても気にならない、庭で野菜を育てることができる、などがあります。空き家をリフォームする時に、このようなことに配慮できると、就労外国人の会社への定着につながります。
一軒家は、外国人が集まって交流会をする時も便利です。アパートなどに比べて、騒音問題になりにくいメリットもあります。
就労外国人のほとんどは、家賃を抑えることをとても重視しているため、3人以上のシェアハウスは当たり前です。空き家なら、大きさによっては5~6人でシェアできるため、家賃も抑えられる一軒家の寮は、就労外国人に喜ばれます。
お年寄りが多い地域に外国人の方が住むことで、地域の活性化になります。また、就労外国人は20代~30代の若者が多く、災害などの非常時には貴重な若者の戦力として活躍してもらえるというメリットがあります。
引き取り手が無く、何年も放置されるのが当たり前の現代の空き家問題も、外国人の寮として活用できれば解決できます。
ガイアハウスプロジェクトに今後も期待
「特定技能外国人を受け入れたいが、過疎地域で寮として借り上げできる貸し物件が会社近くにない」
という悩みを解決するためのガイアハウスプロジェクトですが、空き家を一軒購入するのは、とても大変なことでした。しかし、同時に達成感のあるプロジェクトでもありました。
何よりも、就労外国人や企業様の喜ぶ顔が見られたこと、地域の方に温かく迎えられたことが励みになりました。
今後もガイアハウスプロジェクトの継続に期待します。
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