近年、日本の労働市場では外国人労働者の重要性が増しています。しかし、多くの企業が直面している大きな課題があります。それは、やっと確保できた外国人労働者の離職です。離職(退職)は企業にとって大きな損失となります。採用や教育にかけた時間と費用が無駄になるだけでなく、人材不足の解消にもつながりません。
2025年、外国人労働者雇用の傾向
2024年6月10日に技能実習生(原則として技能実習生の転職が禁止)制度の廃止が決定したことで、転職可能な「特定技能」の資格を持つ外国人労働者の割合が増えます。今後は、外国人労働者がこれまでよりも離職しやすくなることが予想されます。
2024年12月24日の日本経済新聞では、「特定技能の退職者の66%(3人に2人)が入社後1年以内に退職」との情報があります。この情報からも入社後、早い段階で定着させる取り組みが重要です。
ガイア国際センターでは、入社より前の段階から、ご依頼いただいた企業様に定着できる新たなオーダー教育制度サービスを開始しました。
今後の人材不足に悩む企業の課題は、外国人労働者の「採用」及び「定着」となります。
外国人労働者の主な離職理由
外国人労働者が早期に退職してしまう主な理由には以下のようなものがあります。
- 給与の不満(残業や休日出勤をしたいが残業が少ないなど)
- 希望する仕事内容と違う
- 言語の壁によるコミュニケーション困難
- 文化の違いによる職場環境への適応の難しさ
- キャリアアップの機会の不足
- 期待と現実のギャップ
外国人労働者(特定技能人材)が離職しにくい環境を整えるには?
外国人労働者の離職を防ぐには、雇用前にできることともあります。職場や仕事内容への理解を深めてもらい、納得した上で応募することで、入社後のイメージ・話が違うというギャップによる離職を軽減できます。
入社後には、日本人の社員の声かけや日本人社員・外国人労働者ともにお互いの異文化の理解が重要になります。異文化の理解は、円滑なコミュニケーションの実現、相互尊重の環境構築、トラブルの予防と解決につながり、結果「ずっとここで働きたい」と感じる間環境を構築できます。
雇用前・雇用時にすること

- 仕事内容を具体的に説明する
- 職場環境や暮らす環境を丁寧に説明する
- 異文化理解のための研修を取り入れる
職場ですること

- 声かけなど積極的なコミュニケーション
- 相談しやすい環境つくり
- 仕事以外のコミュニケーション機会をつくる
チェックリスト|あなたの職場は大丈夫?
既に外国人労働者が在籍する場合、下記のチェックリストをご確認ください。当てはまるものがある場合には、改善することをお勧めします。
- 経営者と現場で外国人雇用に対する熱意に温度差がある
- 外国人雇用は積極的にしているが、外国人のスキルアップ・日本語力アップなどの取り組みはしていない
- 日本人側が外国人への伝え方を工夫していない
- 評価制度はあるが、外国人に対応していない
離職を防ぐコミュニケーション
コミュニケーションは日本人間でも大切であることは周知の事実ですね。言葉や文化の壁がある外国人との間のコミュニケーションも非常に重要です。意識をすこし変えるだけで、変わります。
早口・方言丸出し・あいまいな表現・難しい言い回しは外国人には伝わりません。気持ちや指示を伝えることを意識し、相手の反応を確認しながら話すだけで、職場の雰囲気が変わってきます。
あいまいな表現をやめる
「〇〇してくれたら嬉しいな」▷「◯月◯日までに〇〇を100個作ってください。」
「一緒に来たりします?」▷「一緒に来てください。」
やる気が上がる言葉がけ
「(機械操作は)そのやり方でいいよ。うまい、うまい」
「日本語で話をしてくれてありがとう。助かるよ」
「〇〇君、おはよう」ー名前を入れて挨拶をする。
やる気を起こす言葉選び
「何でできないんだ」▷「どうしたらできるようになりますか?」
「そんなこともできないのか」▷「何かわからないことがありますか?」
「何でそんなことをしたんだ」▷「何のためにしましたか?」
「いつになったらできるようになるんだ!」▷「何のためにしましたか?」
詳細は「定着への取り組み」や下記ブログをご参照ください。

ガイア国際センターの定着率
ここで注目したいのが、ガイア国際センターの取り組みです。ガイア国際センターの定着率は下図のように高い水準をキープしています。


外国人労働者の人材紹介はガイア国際センターにお任せください
ガイア国際センターでは
- 親日外国人に「専門知識」「マナー」「日本語」の教えること(日本式マナー研修センター4カ国9拠点)
- 就労ビザ取得支援
- 外国人労働者の生活をサポート
を通じ、貴社の発展・繁栄を支えています。詳しくは「事業内容」をご覧ください。
ガイア国際センターでは、より企業様に安心したサービス「オーダー教育制度」がスタートしました。即戦力となる外国人労働者を確実に確保できる制度です。これは、外国人材に業務・マインドなど1年かけて海外で事前教育し、即戦力として御社で就業できる制度です。
現地の教育段階で御社の職場・生活面での環境(待遇・地域性など)や仕事の内容を具体的に説明します。そのため、雇用後のギャップが生じにくいというメリットがあります。
- 外国人材に業務・マインドなど1年かけて海外で事前教育
- 即戦力として御社で就業できる制度
コメント