ガイアハウスプロジェクトとは? 空き家問題と外国人住居問題の解決
「特定技能外国人を受け入れたいが、過疎地域で寮として借り上げできる貸し物件が会社近くにない」という企業様のお悩みを解決するため、ガイアハウスプロジェクトを始動しました。
空き家を外国人が住める寮としてリフォームし、貸し出しするサービスです。
近年話題になっている「空き家問題」を解決できるだけでなく、お年寄りが多い地域に外国人の方が住むことで、地域の活性化になります。また、就労外国人は20代~30代の若者が多く、災害などの非常時には貴重な若者の戦力として活躍してもらえるというメリットがあります。
「外国人の寮として借り上げられる賃貸物件が見つからない」という問題も急増しています。
大家さんが、「外国人入居お断り」を提示している物件は、法人契約もできない、という案件が増えています。そこで、空き家を再生して外国人の寮にするというアイデアが生まれました。
2023年11月 半年間悩み、意を決して空き家購入
今回は、介護施設で働く就労外国人のため、施設近くの空き家を寮にするためにガイアハウスプロジェクトを実行しました。
今回の空き家購入にあたり、ネックになったことが2つあります。
1つは、空き家の所有権です。この物件の所有権は、全く交流のなかった親族へ受け継がれました。そのため、親族へのコンタクトが弁護士を通して行われましたが、売買の交渉がとても困難な状況でした。
もう1つは、残置物の問題です。前の持ち主の所有物が全てそのままになっていたため、片付けはどうするのか、という問題があり、なかなか空き家を購入する決断ができませんでした。
しかし、過疎地域で賃貸物件がないため、空き家購入以外に解決策がない、ということで、半年悩んだ末に空き家の購入を決断しました。
空き家を片付けるために、インドネシア人、スリランカ人、ベトナム人など30人の有志が集まってくれました。木の伐採から、不用品の撤去、掃除まで、たくさんの協力をいただきました。2日で終わらせるところを、1日で片付けることができ、達成感のある仕事ができました。
ご協力していただいた皆様、ありがとうございました。
片付けのあと、外国人の寮として再生させるため、リフォームの打ち合わせを重ねました。
2か月後には、物で溢れかえっていた元の状態が想像できないくらい、綺麗な家に生まれ変わりました。
無事に介護施設で働く外国人就労者が入居しました。
今回も嬉しかったことは、近所の方々の温かい支援があったことです。近所の方々は、若い外国人が地域に引っ越してくれることをとても喜んでおられました。
空き家再生プロジェクトを終えて
今回の空き家は、様々な問題が重なりましたが、非常にやりがいのあるプロジェクトでした。今後も、就労外国人と日本人の幸せな共存のために、ガイアハウスプロジェクトを続けていきたいです。
空き家を外国人寮にするメリット
就労外国人が住みやすい家の特徴として、プライベート空間がある、キッチンや洗面所が広くて共有しやすい、夜勤・日勤とシフトが違う人が同居していても気にならない、庭で野菜を育てることができる、などがあります。空き家をリフォームする時に、このようなことに配慮できると、就労外国人の会社への定着につながります。
一軒家は、外国人が集まって交流会をする時も便利です。アパートなどに比べて、騒音問題になりにくいメリットもあります。
就労外国人のほとんどは、家賃を抑えることをとても重視しているため、3人以上のシェアハウスは当たり前です。空き家なら、大きさによっては5~6人でシェアできるため、家賃も抑えられる一軒家の寮は、就労外国人に喜ばれます。
お年寄りが多い地域に外国人の方が住むことで、地域の活性化になります。また、就労外国人は20代~30代の若者が多く、災害などの非常時には貴重な若者の戦力として活躍してもらえるというメリットがあります。
引き取り手が無く、何年も放置されるのが当たり前の現代の空き家問題も、外国人の寮として活用できれば解決できます。
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